翌日は、城下町・松阪ならではの風情あふれる
街並みを歩きます。歴史や文化に触れて、
商人の街として発展した江戸時代の松阪に
想いを馳せてみては?
天正16(1588)年に築城された松坂城は、織田信長や豊臣秀吉に仕えた武将・蒲生氏郷(がもううじさと)がわずか3年で築き上げたといわれています。かつて天守や御殿があったという広い敷地内を歩いた川島さん。壮大な石垣を見上げながら、「石の積み方が場所によって違うんですね」と関心していました。一角には松阪市立歴史民俗資料館もあり、明治45(1912)年に完成した木造建築の本館など、建物そのものも見どころです。
松坂城跡
住所/松阪市殿町1538-1
電話/0598-23-7771(松阪駅観光情報センター)
時間/見学自由
料金/無料
松阪市立歴史民俗資料館(2階:小津安二郎松阪記念館)
住所/松阪市殿町1539
電話/0598-23-2381
時間/9:00~16:30(10~3月は16:00)
定休日/月曜日(祝日の場合は翌日休)、年末年始、展示替え期間など
料金/150円
徒歩 約5分
松坂城跡の後は、城跡南西側にある本居宣長記念館へ。本居宣長は、松阪出身の江戸時代の国学者で医師。日本最古の歴史書とされる『古事記』を読み解いたことで、その功績が知られています。記念館には、宣長にまつわる資料や直筆の書物など貴重な展示がずらり。注目は、宣長が10代の頃に手書きしたといわれる日本地図です。正確な測量技術がない時代に作られたとは思えないクオリティ。研究熱心な宣長の性格を表した象徴的な資料です。
本居宣長記念館
住所/松阪市殿町1536-7
電話/0598-21-0312
時間/9:00〜17:00(最終入館16:30)
定休日/月曜日(祝日の場合は翌日休)、年末年始
料金/400円(本居宣長旧宅と共通)
徒歩 約3分
江戸時代に造られた武家屋敷の御城番屋敷を散策。ここはかつて松坂城の三ノ丸があった場所で、松坂城の警護にあたった武士とその家族が住んでいた組屋敷が残されています。19戸のうち1戸は一般公開され、内部の見学も可能。そのほかいくつかの建物は現在も子孫が暮らしています。川島さんは、「ここから松坂城跡の石垣が見えるのが素敵ですね」とお気に入り。時間があれば、明治~大正時代の実業家・原田二郎の旧宅へも足をのばしましょう。
御城番屋敷
住所/松阪市殿町1385
電話/0598-26-5174
時間/10:00~16:00
定休日/月曜日(祝日の場合は翌日休)、年末年始
料金/無料
原田二郎旧宅
住所/松阪市殿町1290
電話/0598-23-1656
時間/9:00~17:00
定休日/水曜日(祝日の場合は翌日休)、年末年始
料金/100円(旧長谷川治郎兵衛家、旧小津清左衛門家との共通券570円)
徒歩 約10分
昭和4(1929)年に創業した不二屋は、初代店主がうどん店としてスタート。中華そばとやきそばは、関西を食べ歩いた2代目店主が試行錯誤のすえ開発したオリジナルメニューです。中華そばは、魚介からとった和風ダシのやさしい味わい。やきそばはサクサクに揚げた麺の上に、とろみのある和風ダシのスープをかけたひと品です。
不二屋
住所/松阪市中町1900
電話/0598-23-9605
時間/11:00~14:30、16:00~19:00(土・日曜日、祝日は~18:00)
定休日/木曜日
専門誌でも取り上げられ、客足が途絶えることがないうどん専門店。一番人気はカレーうどんで、半数以上の客が注文するといいます。特徴は、とろみが強くスパイシーなカレー味のスープ。柔らかい太めの手打ち麺にスープがよく絡み、一度食べたらヤミツキになると評判です。ベーシックな鶏肉入りのほか、エビ天や松阪牛などバリエーションはいろいろ。
手打ちうどん 大にし
住所/松阪市川井町772-15
電話/0598-26-3315
時間/11:00~14:00(L.O.13:45)
土・日曜日、祝日は11:00~14:00(L.O.13:45)、17:00~20:00
定休日/水曜日
徒歩 約5分
江戸時代に商人の街として栄え、三井家、長谷川家、小津安二郎とゆかりのある小津家などの豪商を輩出した松阪。街の中心にオープンした豪商のまち松阪 観光交流センターには、観光案内のためのスペースやお土産を販売するスペースがあるほか、松阪の歴史・文化を分かりやすく紹介する展示フロアがあります。川島さんも、松阪牛のしぐれ煮や松阪茶などを手に取ってお土産選びを楽しみました。お隣の松阪もめん手織りセンターでは、伝統工芸品の松阪もめんを販売。機(はた)織り体験もできます。
豪商のまち松阪 観光交流センター
住所/松阪市魚町1658-3
電話/0598-25-6565
時間/9:00~18:00(12月~2月17:00)
定休日/年末年始
料金/無料
松阪もめん手織りセンター
住所/松阪市本町2176 松阪市産業振興センター1F
電話/0598-26-6355
時間/9:00~17:00
定休日/火曜日、年末年始
料金/無料(プチ織姫体験は1,300円)
徒歩 約1分
松阪の街の中心には、松阪もめんなどで財を成した豪商たちの旧宅が今も残され、歴史的建造物として保存されています。旧長谷川治郎兵衛家は、江戸で木綿を商った長谷川治郎兵衛の本宅。増築を繰り返しながら30以上もの部屋がある大邸宅となりました。主屋を見学した川島さん、「中庭が素敵ですね」と縁側から景色を楽しみました。旧小津清左衛門家は紙問屋として発展した小津家の本宅で、町家造りの主屋や2棟の蔵を保存・公開しています。
旧長谷川治郎兵衛家
住所/松阪市魚町1653
電話/0598-21-8600
時間/9:00~17:00(最終入館16:30)
定休日/水曜日(祝日の場合は翌平日休)、年末年始
料金/400円(旧小津清左衛門家、原田二郎旧宅との共通券570円)、6~18歳200円
旧小津清左衛門家
住所/松阪市本町2195
電話/0598-21-4331
時間/9:00~17:00(最終入館16:30)
定休日/水曜日(祝日の場合は翌平日休)、年末年始
料金/200円(旧長谷川治郎兵衛家、原田二郎旧宅との共通券570円)、6~18歳100円
徒歩 約3分
築109年の米蔵を利用したベーカリーカフェ。奥行きのある店内は、手前が焼きたてパンの販売、次が雑貨のショップ、奥がカフェとなっており、カフェスペースでお店のパンを味わえます。大きな本棚があり、松阪ゆかりの文化人や歴史に関する書籍、旅の本などがずらり。店内の本は、自分のニックネームを書いたしおりを付けることができ、次に来たときに続きを読めるようになっているので、読書好きな地元の人たちの憩いの場になっています。
piece cafe & store
住所/松阪市本町2180 mae藏
電話/0598-67-8249
時間/10:00~20:00
定休日/火曜日
徒歩 約1分
三井グループの家祖・三井高利ゆかりの場所が、三井家発祥地として残されています。敷地内には高利の父・高俊の墓、高利の長兄の供養碑、高利が産湯に使ったと伝わる井戸があり(非公開)、通りを挟んだ向かい側には、三越のシンボルであるライオン像のある豪商ポケットパークがあります。かつて三井家にあった建物をイメージした四阿(あずまや)もあり、休憩所になっています。
三井家発祥地
住所/松阪市本町2214
電話/0598-23-7771(松阪駅観光情報センター)
豪商ポケットパーク
住所/松阪市本町2176-10
電話/0598-23-7771(松阪駅観光情報センター)
時間/見学自由
料金/無料
徒歩 約5分
大正元(1912)年に創業した老舗のはちみつ専門店。三重県の花から採蜜した一番人気の「花々」をはじめ、アカシア、とち、りんご、そばなどさまざまなはちみつが揃っています。はちみつ入りのアイスクリームを最中で挟んだはちみつ最中アイスは街歩きのお供にぴったり。ミルクや抹茶、黒ごま、きな粉、チョコチップの5種類のフレーバーがあります。
はちみつ屋松治郎の舗 松阪本店
住所/松阪市中町1873
電話/0598-26-8133
時間/10:00~17:30
定休日/木曜日(祝日の場合は営業)
徒歩 約10分
旅の締めくくりにお土産をまとめ買い。まつさか交流物産館はJR松阪駅に隣接しており、最後のお買い物に便利な場所にあります。人気は松阪牛のしぐれ煮や肉味噌。そのほかにも松阪茶、松阪もめん、松阪銘菓など、代表的なお土産が勢ぞろいしています。松阪牛の精肉は店内販売のほか、発送も可能。
まつさか交流物産館
住所/松阪市京町301
電話/0598-22-3770
時間/9:00~18:00
定休日/年末年始
松阪市ゆかりの偉人である松浦武四郎の功績を紹介する松浦武四郎記念館は、近鉄伊勢中川駅東口から車で約7分。松阪出身の武四郎は幕末から明治維新期に探検家・作家・学者など多方面で活躍。特に「北海道の名付け親」として知られています。2022年4月にリニューアルオープンした記念館では、武四郎に関する資料を展示。武四郎が建てた一畳の書斎、一畳敷の原寸模型も。
松浦武四郎記念館
住所/松阪市小野江町383
電話/0598-56-6847
時間/9:00~16:30
定休日/月曜日(月曜日が祝日の場合は翌平日)、祝日の翌平日、年末年始
料金/360円、6~12歳230円
1日目/イヤリング1,980円(ゴールディ 0120-390-705)、バッグ22,000円(オーマイバッグ|クオリネスト 03-6273-3536)、その他スタイリスト私物
2日目/ドレス181,500円、ミニバッグ77,000円(共にトリー バーチ|トリー バーチ ジャパン 0120-705-710)、イヤーカフ2,090円(ゴールディ 0120-390-705)、サンダル(スタイリスト私物)、傘10,450円(トゥーアンドフロー 03-6434-5184)