江戸時代には、長崎街道の宿場町として栄え、外国人にまで広く知られる存在となった歴史ある嬉野温泉。今でも嬉野川の清流に沿って30軒余りの宿が立ち並びます。かつて島津藩の上使屋であり、2万坪の敷地面積を誇る、歴史を感じさせる老舗宿、特選牛や有明海の魚介といった美食をはじめ、もてなしの粋を極めた高級旅館、温かな時間が過ごせる民宿、ホスピタリティ充実のホテルなど、滞在する際のニーズにあった施設が揃っているので、じっくり選びましょう。
旅色おすすめ嬉野温泉一覧
嬉野の中心街からひと走り。「椎葉山荘」は緑深き椎葉山とのどかな棚田に挟まれ椎葉川沿いに佇む。木々のざわめき、川のせせらぎ、鳥のさえずり、虫の声。音なき音が四季折々の渓谷美と相まって、訪れる人々の心を解きほぐす。そんな渓流沿いの一軒宿では、何もしない贅沢を味わいたい。2014年「人間国宝に学ぶ有田焼の世界とクルーズトレイン『ななつ星 in 九州』の旅4日間」の1泊目にも選定された、静謐な宿で、名湯・嬉野温泉に癒されのんびり寛ぐ至福のひと時を。
大正14年創業の「大正屋」は、嬉野温泉街の中心にありながら、杉木立に囲まれた閑静な湯宿。“日本三大美肌の湯”のひとつ、嬉野温泉の自家源泉を有しており、男女2ヵ所ずつある大浴場や、客室の内湯でたっぷりと堪能できる。大浴場は、湯船を囲むように緑が植えられたり、人工滝が流れる日本庭園を間近に望めるなど、まるで露天風呂のような趣。また、宿泊ゲストは「大正屋グループ」の宿「湯宿 清流」と「椎葉山荘」の温泉施設を自由に利用できるので、湯めぐりを存分に満喫したい。