古くからそばの名産地と知られる信州こと長野県。県内のいたる所にそばの名店があります。昼夜の寒暖差が大きい気候が美味しいそばを育て、豊かで清冽な水が、原材料であるそば粉の香りと味を強く引き出します。長野県を訪れたなら、信州そばは外せません。
家でも手軽に食べられるそばですが、店舗で食べるのはまたひと味違います。信州や出雲など日本各地にあるそば処には人気を集めるそばの名店があり、つなぎを使わずに打つ十割そばなど、絶品の手打ちそばを味わうことができます。ぜひ足を運んでみてください。
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古くからそばの名産地と知られる信州こと長野県。県内のいたる所にそばの名店があります。昼夜の寒暖差が大きい気候が美味しいそばを育て、豊かで清冽な水が、原材料であるそば粉の香りと味を強く引き出します。長野県を訪れたなら、信州そばは外せません。
わんこそばといえば、岩手県の名物グルメ。南部地方に伝わる「そば振る舞い」が元といわれます。手元のお椀が空になると、ひと口分のそばが次々と入れられ、食べた分だけ椀が積み重なります。掛け声など、地域ごとに少しずつ作法が違うのも興味深いです。
島根県の郷土料理である出雲そばは、殻ごとそばの実をひくため、麺が黒味がかっていて、香り高いのが特徴です。出雲そばには、丸い漆器に入った冷たい「割子そば」と、そば湯と一緒に盛る温かい「釡揚げそば」の二つの代表的な食べ方があります。
新潟を代表する食の一つ、へぎそば。木を剥いだ板でできた「へぎ」という器に盛られたためそう呼ばれます。布海苔をつなぎに使うため、なめらかなのどごしと歯応えが特徴です。ひとくち大に丸めたそばが並ぶ美しい盛り付けも、へぎそばならではの楽しみです。
そば店で最後に出される、そばのゆで汁「そば湯」。最近では、ゆで汁にさらにそば粉を加えてとろみをつけたものも多く見られます。そのまま飲んでそばの香りを味わうのもいいですし、残ったつゆを加えて飲むのもいいでしょう。残った薬味、テーブルにある七味や山椒を加えてもまた違った味が楽しめます。そば湯にはミネラル、食物繊維、ポリフェノールなど水溶性の栄養分が含まれますので、健康のためにもおすすめです。
そば店で最後に出される、そばのゆで汁「そば湯」。最近では、ゆで汁にさらにそば粉を加えてとろみをつけたものも多く見られます。そのまま飲んでそばの香りを味わうのもいいですし、残ったつゆを加えて飲むのもいいでしょう。残った薬味、テーブルにある七味や山椒を加えてもまた違った味が楽しめます。そば湯にはミネラル、食物繊維、ポリフェノールなど水溶性の栄養分が含まれますので、健康のためにもおすすめです。
「手打ちそば」とは、機械を使わずに職人が手作業で作るそばのことで、優れた職人が打つそばは、風味と歯応えが素晴らしいものになります。そば打ちには「水回し」「練り」「延ばし」「切り」という工程がありますが、素材のよさを引き出すために特に重要なのは「水回し」と「練り」です。そば粉に水を含ませ、練り上げる技術で、そばの香りを引き出す決め手になります。こうした手間が美味しいそばを生み出します。
福井県 / 越前市
越前そばの本場で老舗の味を堪能
JR武生駅から徒歩約8分の所にある手打ちうどん・そばの店。420年以上の歴史を持つ郷土料理・越前そばの味を、100年以上にわたり守ってきた老舗だ。地元産のそば粉と富士の湧水を使ったそばをはじめ、季節感あふれる料理が揃う。また、インテリアにも工夫を凝らし、内装でも季節感を演出している。親子三代揃って楽しめる店を次代に受け継いで行けるように、「歴史ある店とそばの味を大切にしていきたい」と3代目店主はいう。
岐阜県 / 郡上市
名水で有名な岐阜県・郡上八幡で話題のそば店
挽きたて・打ちたて・茹でたての信条を守る「蕎麦正まつい」は、郡上八幡を流れる名水と豊かな自然が育んだそば本来の味を堪能してほしいという思いから、冬でもざるそばのみを提供しているそば店。そばの味や郡上の美味しい水、手打ちにこだわり、口に含むと芳しい香りが広がり、強いコシを実感する。辛味大根で楽しむ「おろしそば」をはじめ、もっちり食感の「そばがき」、季節の天ぷらなどの一品料理も美味しいと評判だ。開店当時から通うファンや遠方から訪れるそば通がいるほどの人気店のそばを、ぜひ一度食べてみては。
鳥取県 / 境港市
地元で愛され続ける人気の蕎麦屋
「鬼太郎ロード」から一本入ったところにある「手打ち蕎麦 みやべ」。創業から80余年、変わらない味を守り続ける老舗のそば屋だ。国産にこだわり北海道から仕入れるそば粉を、石臼で自家製粉して手打ちで仕上げるそばは絶品。その味わいは、地元客をはじめ、このそばを食べるために遠方から訪れる客がいるほどだ。また、うどんにも定評があるので、昔懐かしい味わいでほっとするシンプルな「親子うどん」をお試しあれ。店内は、20席となっており混みあうことが多いので、訪れるのなら14時頃がおすすめだ。
広島県 / 庄原市
店主がこだわり抜いた“そば”が自慢の店
広島の県北、中国自動車道の庄原ICから車で約10分に位置するそば店。地元庄原市比和産や川西産の蕎麦を使用するほか、その時期に店主が1番良いと思ったものを県外からも仕入れ、安全で安心な素材にこだわっている。さらに、店主自ら地元で蕎麦の作付けにも関わり、手塩にかけて育てられた蕎麦の実は味が濃く香りも豊か。製粉から店で行う手打ちそばが人気で、少し濃いめのつゆなので、そば湯で割った時はお吸い物のように美味しくいただける。酒は地元の日本酒がメインなので、料理にあわせて楽しみたい。
手打ちそばが食べられるお店を探す
そば粉は、麺としてつながるために必要な粘り気が乏しいため、グルテンのある小麦粉、または海藻や山芋などをつなぎに加えることが多いのですが、つなぎを入れず、そば粉と水のみで打ったそばを「十割そば」といいます。つなぎのない十割そばを作る職人には、優れた手打ちの技術が求められます。そして原材料がそば粉と水だけなので、そば粉の持つ風味や香り、歯応えを、混じり気のない状態で味わえるのが大きな特徴です。
香川県 / 坂出市
そば粉とダシにこだわる本格的蕎麦店
香りがよくしっかりした食感のそばの味を知ってほしいと、季節ごとに全国各地から厳選したそば粉を仕入れる、こだわりの店。一般のそば好きからそば通まで幅広い層に満足してもらえるよう、メニューも豊富に揃えている。看板メニューは、二八そばと十割そばの両方が味わえる「そば・そば」や、大海老の天ぷらが付く「大海老天ざる蕎麦」など。カフェのように寛いでほしいとの思いから、クラシック音楽が流れるなど、落ち着いた店内も魅力。営業は日中のみで、そば粉がなくなり次第終了。開店前から行列ができるほどの人気店だ。
秋田県 / 横手市
玄そばを使う香り高い手打ちの十割そば
秋田自動車道横手ICより車で約15分、「道の駅さんない」にある打ちたての十割そばを堪能できる食事処だ。秋田県・山内産の玄そばを自家製粉し、職人技で強いコシともっちりした食感を楽しめる逸品に仕上がっている。つなぎを一切使用しない十割そばだが、ムラのない丁寧な打ち方で香りも高く、自宅用に買って帰る人も多いそう。季節の天ぷらとセットになった「天ぷらもりそば」や、名物の「いものこ汁」といぶりがっこもセットで味わえる「満足セット」が人気。とろみの強い里いもと「秋田みそ」の味わいも、十割そばとともに堪能したい。
岩手県 / 北上市
北上ならではのそばを楽しめる手打ちそば店
岩手県北上市、夏油高原いで湯ライン沿いの博物館「鬼の館」の隣に店を構える手打ちそばの店。地産地消に取り組み、市内中心地より標高の高い夏油高原近辺で栽培された北上産の玄そばを使用している。辛汁(そばつゆのこと)も妥協せずに、冷たいそばには、荒節の表面を削り、カビ付けして長期熟成したカツオの本枯節を使用。酸味・雑味が少なくすっきりとした上品な味わいでありながら、濃厚な旨味を感じられるのが特長だ。温かいそばには、カツオ節、宗田本枯節、本枯サバ節のほか、北海道・白口浜産の真昆布を使用している。
広島県 / 庄原市
店主がこだわり抜いた“そば”が自慢の店
広島の県北、中国自動車道の庄原ICから車で約10分に位置するそば店。地元庄原市比和産や川西産の蕎麦を使用するほか、その時期に店主が1番良いと思ったものを県外からも仕入れ、安全で安心な素材にこだわっている。さらに、店主自ら地元で蕎麦の作付けにも関わり、手塩にかけて育てられた蕎麦の実は味が濃く香りも豊か。製粉から店で行う手打ちそばが人気で、少し濃いめのつゆなので、そば湯で割った時はお吸い物のように美味しくいただける。酒は地元の日本酒がメインなので、料理にあわせて楽しみたい。
十割そばが食べられるお店を探す
「二八そば」とは、そば粉8割に対して、つなぎである小麦粉を2割の割合で配合して打ったそばのことをいいます。十割そばに比べて打ちやすいこともあり、そばの基本とされています。二八そばの大きな魅力はつるりとしたのどごしとしなやかな食感です。「十割と比べて香りや味が損なわれるのでは?」という疑問もあるかと思いますが、丁寧に打たれたそばは、小麦粉を2割加えても風味豊かに仕上がります。
京都府 / 京都市中京区
京町家で楽しむ味も趣も格別な二八蕎麦
二条城の目の前。格子や一文字瓦など、趣のある京町家でいただけるのは「二八蕎麦」。蕎麦の高い香りと滋味深い味わい、つるりとした喉越しの良さが際立つよう、和食店や寿司店などで腕を磨いた代表が作り上げた逸品だ。蕎麦と一緒に楽しんでほしいと厳選素材で仕上げる一品料理、希少な銘柄の日本酒も充実。器にもこだわり、好みの蕎麦猪口を選んで蕎麦をいただけるのも魅力。2階には座敷があり、舞妓さん、芸妓さんを呼べるのもこの店ならでは。本格的な蕎麦や料理はもちろん京都らしい風情も心ゆくまで堪能できる。
岩手県 / 北上市
北上ならではのそばを楽しめる手打ちそば店
岩手県北上市、夏油高原いで湯ライン沿いの博物館「鬼の館」の隣に店を構える手打ちそばの店。地産地消に取り組み、市内中心地より標高の高い夏油高原近辺で栽培された北上産の玄そばを使用している。辛汁(そばつゆのこと)も妥協せずに、冷たいそばには、荒節の表面を削り、カビ付けして長期熟成したカツオの本枯節を使用。酸味・雑味が少なくすっきりとした上品な味わいでありながら、濃厚な旨味を感じられるのが特長だ。温かいそばには、カツオ節、宗田本枯節、本枯サバ節のほか、北海道・白口浜産の真昆布を使用している。
北海道 / 函館市
北海道産食材にこだわる函館の本格手打ちそば
函館市電柏木町停留場から徒歩約7分の「手打ち蕎麦 八起喜」では、北海道産のそば粉を使用した二八と挽きぐるみのそばを提供。人気メニューの「鴨せいろ」「鴨南蛮」はダシを鴨の団子でしっかりと取り、鴨肉も時間をかけて低温調理しているため、やわらかい。旬の食材を使った「天丼」は、エビ天の大きさにこだわり、サクサクとした食感が楽しめるように、提供するそばとのタイミングを合わせて揚げている。ほかにも「カレーライス」など豊富なメニューを取り揃え、サイドメニューやトッピングが充実しているのも嬉しい。
宮崎県 / 東臼杵郡
山あいの秘境・椎葉村に佇む手打ちのそば処
日本三大秘境に数えられる宮崎県・椎葉村に店を構える「よこい処しいばや」。希少な椎葉産そば粉を中心に、宮崎県産のそば粉を使用した手打ちの二八そばは、香り高く、コシがあると評判だ。甘めのつゆが特徴で、ダシは五ヶ瀬産地鶏、シイタケ、ゴボウなど、地元や近隣地域の食材にこだわった。自家製の柚子胡椒を加えれば、一層風味豊かにいただける。店名の「よこい」とは、休憩する、ちょっと立ち寄るという意味のこの地方の言葉。“椎葉村の中心地でひと息つける場所を”という声に応えて、2010年にオープンした。
二八そばが食べられるお店を探す
日本各地には個性的なご当地そばがあり、新しいそばの魅力を感じることができます。有名なものに、長野の「信州そば」をはじめ、大根おろし、刻みネギ、かつお節を乗せて食べる福井の「越前そば」、アツアツの瓦の上に茶そばを乗せ、錦糸卵や牛肉の甘辛煮などの具材を盛りつけた山口の「瓦そば」、小皿に盛られたそばをたっぷりの薬味で味わう兵庫の「出石皿そば」などがあります。ぜひ旅先で食べるそばに本場の味を感じてみて。
栃木県 / 日光市
昭和30年創業の手打ちそばとうどんの店
日光東照宮、日光二荒山神社、日光山輪王寺から徒歩約5分のところにあるそば処。昭和30年の創業以来、手打ちそば・うどんを提供してきた。また、地産地消を心がけそば粉や野菜などの食材は主に地元のものを使用。つゆは濃くなりすぎないように、かえしには濃口と薄口の醤油をブレンドし、ダシもカツオ・サバ節で丹念にとっている。秋の新蕎麦や冬の氷温寒熟そば、6月に収穫する日本一早い新蕎麦の日光夏蕎麦など、季節ごとの風味豊かなそばを堪能できる。日光名物・湯波は、「湯波そば」や「さしみ湯波」など多彩な料理で楽しもう。
神奈川県 / 足柄下郡
歴史と風土が産んだ自然薯の山かけ蕎麦
箱根湯本橋のたもと、早川を見下ろす場所に佇む「はつ花そば」。水を一切使わず自然薯と全卵のみで打つ「自然薯蕎麦」は、“山薬そば・生薬そば”として箱根を訪れる多くの人に愛され続けている。滋養豊富で、独特の豊かな甘みとそば本来の味をぜひ。
東京都 / 渋谷区
480余年の歴史ある老舗茶園の宇治茶を堪能
室町時代から宇治茶を栽培する「京都宇治 藤井茶園」が栽培する“本物”の宇治茶を渋谷で堪能できる茶房。上質な茶葉の風味と上品な甘さを存分に味わえる。また、「宇治抹茶そば」「宇治抹茶 茶漬け」や茶懐石膳といった食事から宇治抹茶の甘味まで、料理メニューもバラエティ豊か。モダンな要素を取り入れた和の空間で、居心地の良いひとときを過ごせる。JRや井の頭線の渋谷駅から徒歩約2分とアクセスしやすい立地もポイントだ。
島根県 / 出雲市
気軽に本格出雲そばを堪能
出雲空港通りにある「出雲そば専門店そば庄たまき」の姉妹店「そば庄たまき ご縁横丁店」は、“気軽に立ち寄って、さっと食べられるそば屋”がコンセプトのそば処。メニューでは、出雲伝統の「割子そば」と、アツアツのそば湯とダシのブレンドでいただく「釜揚げそば」の2品が大人気。蕎麦の実の芯から甘皮まで、すべてを挽き込んだ一本挽きの自家製粉を使用したこだわりのそばは、香り高い本物の味わい。また、店内では、「出雲そば」と卵黄入り手延べ麺「文吉うどん」を中心に、そば関連の商品が豊富に揃う。
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