《九州編》
2022年7月に本館の全面リニューアルを施し、以前から愛されてきた離れの客室とともに、時代に合わせたゆったりと寛げるホテルになった。高千穂町に昔から伝わる料理や食材をよみがえらせて提供する食事も評判で、夕食には高千穂町が発祥の地とされる「かっぽ酒」も。切り出した青竹に日本酒を注ぎ、直火で炙ると竹の香りが酒の旨味を引き立てるのだそうだ。チェックアウトの時には、小ぶりのおにぎりを持たせて見送ってくれるなど、ホテルのすべてに高千穂文化を感じることができる。
100の地域があれば、100通り以上もの味わいがある郷土料理やご当地グルメ。その土地の気候・風土に育まれた地元特産の食材を使い、そこに住む人々が生活のなかで大事に受け継いできた伝統の調理法で提供される料理の味は、旅の思い出とともに舌と胃袋に深く刻まれます。また、旅先で一度は食べてみたいご当地グルメや名物料理などを、夕・朝食のバイキングなどでラインアップしている宿も多いので、ぜひチェックしてみましょう。
大分県・久住山系のふもとに広がる自然豊かな約3万坪の敷地に、茅葺き屋根の母屋を中心にして、旅籠長屋タイプの客室と一戸建ての離れが点在する宿房。地産地消の食材を使った料理が大きな魅力になっており、渓流の宝石といわれるエノハ(ヤマメ)や「おおいた豊後牛」をはじめとする地物、季節ごとの旬の山の幸、自家菜園の地野菜やハーブ、平飼い卵などを使った創作料理を楽しめる。ソムリエが厳選したワインを常時50種類以上、約500本用意。好みに合わせて、食事との最良のペアリングをソムリエがアドバイスしてくれる。